絵手紙の考え方

絵手紙

 絵手紙には失敗もなければ、上手いも下手も基準がないそうだ。ヘタでいい。ヘタがいい。こんな文句もあるくらいだ。ただ、味のある作品というのは、描く人の個性がたくさん出ているものだということらしい。そして大きく書くことが大事だとされている。『百聞は一見にしかず』ということわざもあるが、パッと見て、それが何を描こうとしているのか?そして何を伝えたいのか?というものがわかれば、それで良いらしい。そして最後に、絵手紙は書いたら必ず投函することに意味があるということだ。

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母ちゃんが考える絵手紙

 母ちゃんにとって絵手紙ってなんだい?って聞いてみた。母ちゃんは「そうだねぇ〜。なんだろうねぇ〜。」こんな返事しか返してこなかった。それでも毎日、少しずつ書いているようだ。気に入った題材が見つかると、同じような絵を3〜4枚くらい書いている。角度を変えたり、色を変えたりして、自分なりにアレンジして描いている。母ちゃんにとって絵手紙とは一体どういうものなんだろう?

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 朝起きると母ちゃんは顔を洗って、飯の支度をする。年寄りが二人で暮らしているんだから、そんなにたくさんのものを作ったりはしないが、味噌汁と漬物と、煮物でもあれば、父ちゃんも母ちゃんも満足なようだ。父ちゃんは引退して、とっくに隠居生活を送っているから、自分の趣味である散歩や植木いじりを始める。そうなると母ちゃんは絵手紙を描き始める。母ちゃんは年寄り二人の生活が楽しいらしい、それもそうだろう手のかかる子供が独立して、二人で何やら楽しく静かに暮らせるのだから。

 昼飯までの間、母ちゃんはテーブルに道具を広げて、何枚も絵を描く。絵が乾くと文字を入れ、裏に手紙を書いて投函しに行く。作品はいつも何枚かストックしてあるんだそうだ。パッと思いついた時に、ストックしてある完成作品の中から、自分で納得する作品をボクや、よしこちゃんに送っているということだった。母ちゃんにとって絵手紙は、解放された空間なんだろうなぁ〜とボクは思う。

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ボクが考える絵手紙

 絵手紙というものは、とにかく失敗という作品がない。ハミ出そうがヘタだろうが、味があれば良いという考え方だそうだ。味というのは個性ということになるのだろう。ボクが思うに、現代社会というのは失敗は許されないし、スピードが求められるし、協調性も必要だからはみ出し者は嫌われるという、なんともツマラナイ社会になってしまった。

 この一般的な社会の通念の一切を省いたものが、絵手紙のような気がしてならない。このサイトを作るにあたり、いろいろな絵手紙の本を読んでみたが、どの本に書いてあるのも、下手で良い、失敗はない、下書きはしない、こういうものだ。まるで今の社会とはかけ離れた世界だと思った。

 絵手紙には決まった書き方も無ければ、形式もないし、題材も何でも良いし、描く絵も文字も、すべてが描きたいように、感じたままで良いという。ヘタで良いというよりも、ヘタな方が味がある作品になるというのが面白いではないか。母ちゃんの絵手紙も、最近は面白い題材のものが多くなってきた。

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